D!S!E!

ハロプロおたくの書き散らし雑記ブログ。

ストリップ劇場で取材されたので

エントリー書いちゃうよ〜〜〜。SNSに書くなとは言われなかったので書きます。

さて、先日浅草ロック座の8月公演『EARTH BEAT 2nd』を観に行ってきました。
その日にNHKの取材が入っていて、最近ストリップに女性客が増えてきたのでその番組を作るんだそうだ。
SNSを通じてストリップ行ってきたよ!っていうレポートが投下されてることもあって、少しずつではあるけど女性客も増えてきているんじゃないか、と思う。

公演が終わったあと、いくつかの質問(インタビュー)を受けました。
取材の中で聞かれたのは、

ストリップになぜ行こうと思ったのか?
演劇や舞台とどこが違う?
ストリップのどこが良い?
ストリップを見て、女性である自分の解放とかはある?
中には涙を流しているお客さんもいるが、何故だと思う?

とか、そんな感じの質問。

うーん、なんか、取材の質問を通して、女性性の解放とかジェンダー論とか、そっち方面に回答を誘導したいんだろうなっていうのが透けて見えたんだけど、そうじゃないんだよな〜〜〜って思った。(取材の時は当たり障りのないことを答えたけど)

ので、その回答をエントリーに書いておこうかなーって思った次第です。たぶん番組のやりたい方向性とは違う回答だと思う。

以下は私の個人的な考えなのでそうじゃないっていうストリップの女性客の人もいるだろうし、こういう考えの人もいるんだなー程度に読んでもらえればと思います。

ストリップになぜ行こうと思ったのか?

これは、単純に面白そうだなと思ったから。それ以外の理由は特にないです。
そう思った背景を説明しておくと、私は美大出身なんですが、授業の中でヌードクロッキーというのがあるんですね。裸のモデルさんが20秒ごとにポーズしてくれるのを延々クロッキーするっていう。
その時に筋肉って美しいなあ、人体って綺麗だなー。と感じたのがきっかけのひとつではあるかも。
ちなみに初めてストリップに行ったのは2013年の浅草ロック座新春公演でした。空まことさんや鈴木茶織さんが出演していた公演です。

舞台や演劇とどこが違う?

舞台も演劇もストリップも、私の中では『エンタテイメント』で一緒のカテゴリ。違わない。
どのジャンルでもそうだけど、舞台に乗る演者の方々は日々めちゃくちゃ努力を積んでいる。それこそ魂を削るほど。
そして素晴らしい公演を魅せてくれているので感謝しかない。
自分がこうありたい、と考える姿に向かってストイックに努力しているのは本当に尊敬するし格好いいと思う。
一度公演を観たら理解できると思うんですが、ストリップの踊り子のお姉さんたちはめちゃくちゃ綺麗な筋肉をつけてる。あれは一朝一夕で身につけられるものではなくて、日々のトレーニングの賜物。本当に美しい。

ストリップのどこが良い?

色々あるんですが、まずは楽しいところ。エロがどうとかっていうより、まずは楽しい。これが一番シンプルでわかりやすい理由だと思う。

あとは、究極のライブパフォーマンスってところじゃないかなー、と。
舞台やミュージカルは、運営会社の慈悲があればライブビューイングや円盤があったりして現場に行かなくても公演を観られる機会があったりするんですが、ストリップに限っては絶対にない。映像化されることはまずないので、観たかったら現場に足を運ぶしかないんです。
その日その日でちょっとずつ違うし、同じ公演でも同じ演技はない。いつもちょっとずつ違う。ライブ感は劇場でしか味わえない。

あとは踊り子さんの個性が爆発しているところ。

例えば浅草だと一つのショーを1stと2ndの2シーズンに分けて、同じショーを違うメンバーでやるんですね。
髑髏城でいう上弦、下弦みたいなものって説明すれば私と趣味が近い人はわかりやすいと思います。天魔王という役柄は一緒でも、早乙女太一さんの天魔王はどこか可憐(?)で部下にもよしよしされちゃうような悪役で、鈴木拡樹さんの天魔王はわかりやすい悪役だったように。

浅草ロック座も、そんな感じで同じ役を別の人が演じることになるんですが、踊り子さんごとに解釈が全然違って面白い。1stではこうだったけど2ndはこうきたかー!みたいな新鮮な驚きがいつもある。

同じ役を違う人が演じる面白さというのは、他にも歌舞伎とか帝劇のミュージカルとか、あるいはクラシック音楽とか舞台芸術のいたるところにあるものだと思う。そういう意味で、上にも書いた通りなんだけど私はストリップも演劇もミュージカルも一緒のジャンルだと考えています。

それから、浅草ロック座ではなくポラ館と呼ばれる劇場だと踊り子さんが自分でプログラムを作ってます。そっちの演目は踊り子さんの趣味が爆発してて本当に面白いんですよね。
ある踊り子さんがツイッターで言ってたんですが、ストリップという表現媒体に踊り子が自分のやりたい表現をねじ込んでいるって言ってて。たしかにそうだなーと思いました。

オタクだから元ネタわかったけど、これストリップおじさんは元ネタわかるのかな…?!っていうきわどいネタ(BLとか二次元ネタ)を散りばめた演目もあれば、正統派の演目もあったりしてバリエーションがめちゃめちゃ多彩です。その多様性が同じ劇場内で同居してるところがまたも〜〜〜面白いんですよね。

ストリップ劇場の雰囲気を知りたかったら、銀杏BOYSの『恋は永遠』という曲のMVがわかりやすいです。撮影は川崎ロック座。多少違う部分はあるけど雰囲気としてはだいたいこんな感じ。
お客さんの表情に注目してほしいんですが、みんな楽しそうで良い表情をしてるんですよね。曲に合わせて手拍子もしてる。

ストリップ劇場にあるのはなにもエロだけではなくて、踊り子さんを応援しようとかステージを一緒に盛り上げようとか、そういうのもあるんですよ。曲の6:15ごろ、舞台にリボンが投げ込まれているんですがあれは演出ではなく常連さんの応援です。
リボンさんといって、自分の推しの演目の時に良いタイミングでリボンを投げて盛り上げるファンがいるんですよね。
アイドル現場のエッセンスも混じってる感じ。

m.youtube.com

ストリップを見て、女性である自分の解放とかはある?

ないです!!!!!!!!

楽しいから劇場に足を運んでいるのであって、ジェンダーの解放とかそういうことは特に考えていないです。取材スタッフさんの質問を聞いているとどうもそういう方向の回答を引き出したそうだったんだけどね。

あのね、レキジョとか刀剣女子とか、ナントカ女子みたいな半分いじりみたいな呼び名で面白おかしく言われるのけっこう不愉快なんですよ。馬鹿にされてる感じがして。
趣味を楽しんでるだけなんだからほっといてくれ〜!そこにジェンダーを持ち込むんじゃねえ!
……と、思っている。
趣味を楽しむのに男も女も関係なくない???って思ってるんだけど、メディアはなんで女性ばっかりナントカ女子って名前をつけて取り上げたがるんだろうな。

私はミーハーなので、城巡りも博物館巡りも聖地巡りもするし、刀剣の展示で南は福岡から北は山形まで日本全国の博物館に行ったし、あとロードバイクで秩父の峠や富士山も登った。たった1枚の絵を見るためだけにスイスへ行ったりもした。

で、実際どれもとても楽しかったから、ナントカ女子のナントカブームが云々、とか言われるとなんだかなあー、と、思うんですよね。ナントカ男子とは言わないじゃん!!!!!っていう。
楽しそうだからやってみた、以外の理由はないわけで、ナントカ女子とか言われるのは腹立つ〜〜〜。
美しいものや素晴らしいものに賛辞を送るのに性別は関係なくない???って思ってるんだけどどうでしょ。

中には涙を流しているお客さんもいるが、何故だと思う?

これは、パフォーマンスに圧倒されるからだと思う。
人間って自分のキャパシティを超えたすごいものを見せられると、自然と涙が出てくることがあると思うんですが劇場で泣いている人はたぶんそんな感じなんじゃないかなーと思う。
ストリップって踊り子さんの肉体ひとつで魅せる総合芸術で、とくにベッドシーンになってからは大掛かりなセットもなければ豪華な衣装もない。本当に自分の肉体ひとつでパフォーマンスをする。
その潔さと美しさは、初めて見たら圧倒されると思う。
肉体の存在の説得力がすごい。

とにかく一度見に行ってほしい

んでね!最後にいま浅草ロック座でやってるEARTH BEATの宣伝させて!!!!!
まず、浅草ロック座は1〜2ヶ月ごとにテーマが違うショー公演をやっていて、8月のテーマが『EARTH BEAT』なんですね。
今回はフレンチカンカンやカリンカ、中国古典舞踊など世界の様々な民族舞踊を取り入れたショーで地球を一周します。
あとね、光るうちわ売ってるんですよ。オリジナルペンラ!!!!!

これだよ〜〜〜〜!たのし〜〜〜〜!!!!!!ヤッタ〜〜〜〜〜!最高!!!!!・゜゚・:.。..。.:・'(゚▽゚)'・:.。. .。.:・゜゚・ 500円で浅草ロック座の売店で販売してます。 ボタンを押すと通常→点滅に切り替わります。そして3色に光る!!!お得!!!!!!ロック座さんありがとう!!!!!

精神が5歳児なので光って振れるものは無条件で楽しい。
これを振っているのはフィナーレのサンバでお姉さんたち全員が出てくるところだけなんだけど、正直もっといろんなところで振らせてほしい。
フレンチカンカンとかカリンカあたりはアップテンポの曲だから振らせてほしい…たのむ……うちわビカビカたのしいじゃん…推しに輝いてほしいじゃん…(ドルオタの発想)
中国古典舞踊とかしっとりしてる曲の時はおとなしくしてるから。。と、内心で思っているんだけど、やっていいのかわからないので許されてるフィナーレでだけ振ってる。(ほんとはもっと振りたい、こんな出来がいいペンラあるんだから、、、)

あとね〜〜〜ちょっとネタバレなんですけど、7人目徳永しおりさんの演目が狐の嫁入りなんですよ。オタクこういうの好きでしょ!?!?!?もうほんと全人類見に行ってくれ〜〜〜って思ってる。
どのプログラムも素晴らしいんだけど、最後の7景にこれもってきたのも〜〜〜………やばい……一気に劇場の空気が変わって物語性を帯びるの体験してほしい。狐面と白無垢ね…もうね…多くは語らないので実際に劇場に足を運んでほしい………🙏🙏

ストリップは基本的に2週間で演目が入れ替わるので移り変わりのスピードが速いのと、そもそも踊り子さんの入れ替わりもけっこう激しいから今行かないと二度とそのプログラムが見られない可能性もあるんですよね。

オタクあるあるだと思うんですが、後から知ってあの時!!!!私生きてたのに!!!!!なんで行かなかったの!?!?!?!?みたいな案件けっこう出てくるんですよ……
なので、気になった時が行く時です。まじで。

もし、興味はあるけど一緒に行ってくれる人がいなくて行くに行けないんだよね〜!って女性がいたらついったーか何かで声かけてください。ご一緒します。
ストリップ楽しいので一度劇場に足を運んでほしい!

おわり