D!S!E!

ハロプロおたくの書き散らし雑記ブログ。

同人誌表紙デザインtips

オフの同人活動を始める時、一体どういう気持ちでしたか?

あてもない海へ漕ぎだしていくような感じ? それとも、情熱が身の内で渦を巻いて、とにかく何かを成し遂げたい!やってやるぞ!そんな感じ?

とはいえですね。 全く何も知らない状態からオフの同人活動をスタートするのってけっこうハードル高いことだと思うんですね。

で、文字書きが同人誌を出すにあたってぶち当たるのが
表紙どうするの?
っていう壁なんじゃないかと思います。他にも原稿作成方法どうしたらいいんだ?とか、イベントの申し込み方法がそもそもわからないとかあると思うんですが、たぶん1番ハードル高いのが表紙なんじゃないかなあ、と。

なので、書ける範囲で同人誌のデザインこうやったらいいんじゃない?っていうのをいくつかの記事に分けて書いていきます。
同人誌を作るのは大変ですが、そのぶん本が出来上がった時の喜びは大きいです。
これで1人でも同人誌出そうって思ってくれる人がいたら儲けものだなーと思います。この世に本が増えますように。

デザインは理論

デザインっていうと、まず思い浮かべるのは「センスがないとできない」でしょうか?
それもはずれではないんですが。100%正解かというとそうでもない。
デザインは問題解決をする手法という側面を持っています。なので、ある程度のところまでは理論で詰めていくことができるんですね。それはセンスではなく技術。だから理論を勉強すればある程度は皆できるようになります。数をこなして訓練するのが大切。

ある程度、と何度か言っているのは、やはり個人のセンス(経験に基づくさじ加減)に依存する部分もあって、中には天才的にデザインが上手い人っていうのがいるんですが、そういう人は大抵心の底からデザインが好きで、普段からずっとデザインのこと考えてて、自分でもたくさん良いものを見て、たくさんデザインをしてる。

そういう人には敵わないです。
でも、勝負ではないのでそういう人に勝つ必要もないし、同人誌の表紙を作るのに困らない程度にデザインができるようになればいい。
だから、「ある程度」と表記してます。

問題解決って何なのさ

さて。ここで問いです。
あなたは町内会の夏祭りのお知らせプリントを作成することになりました。
次の場合はどうしたら良いでしょうか?ちょっと考えてみてください。

問1.
お年寄り向けにプリントを配布します。文字の大きさはどうしたら良いでしょうか。大きいor小さいどちらが良いと思いますか?

問2.
小学校1年生の子どもにプリントを配布します。文章はどうしたら良いでしょうか?あなたが知っている漢字をそのまま全部使って良いor良くないどちらでしょう?

答え

問1.
文字を大きくする

解説
まず、お年寄りは目が悪い方が多いですね。だから小さい文字は読みづらいです。
このプリントで解決したい問題は「お年寄りが読みやすいプリントの誌面を作る」、その問いに対しての解決手段は「文字を大きくする」です。
逆に、限られた誌面にたくさんの情報を載せないといけない保険の契約書やクレジットカードの約款は虫眼鏡が必要なくらい文字が細いですよね。
文字の大きさもデザインなの?って思われるかもしれませんが、これもデザインです。

問2.
難しい漢字はひらがなにする、簡単な文章にする

解説
この場合は小学1年生の子に読んでもらうことが目的です。1年生だと習った漢字が少ないので、難しい漢字はひらがなにした方が読んでもらえそうです。
なおかつ、難しい意味の言葉はなるべく使わず、子供でも分かるような簡単なワードに置き換えて文章を組めないか?というのも考えてみると良さそうです。
例えばですが、

「夏祭りを開催いたします。是非ご来場ください」
「なつまつりをやるよ!あそびにきてね!」

とかどうでしょう。
文章の意味は一緒ですが、読みやすさはずいぶん違いますね。
この文章であれば、後者の方が読んでもらえそうなのでそちらを採用することになるでしょう。保護者向けなら前者でもいいんですが、読んでもらいたいのはあくまで「小学1年生の子たち」なので。

このように、デザインは
1)問題の洗い出し
2)洗い出した問題に対し、解決策のアプローチ
をしていく作業です。

同人誌の表紙も同じで、どういう風にしたいのか?どういう風にしたら本の内容が伝わるのか?という「問題」を、なるべく細分化して解決策に落とし込んでいく。
という作業の繰り返しになります。

参考書籍

こういう風にデザインすると、こうなる。
というのを豊富な実例を交えて紹介・解説してくれる本です。デザインの修正前、修正後が載っているのでどういう意図で修正したのか?というのがわかりやすいし説得力があります。デザイン全くわからない!という人でもとっかかりにするのにとても良いです。

これは上のステップ2みたいな本ですね。
同じ構成要素でレイアウトの例がたくさん載っているので、表紙の構成要素はできたけどどうやってレイアウトしたらいいのかよくわからない、って時に見るとヒントが貰えます。
というか、ここに載っているレイアウトを真似ていくつか表紙案を作れば1個ぐらいはいい感じのができると思う。

そして最後に配色図鑑。
この本の便利なところは、言葉のイメージから色の組み合わせを逆引きできるところです。
例えば「幻想的」と引くと、こんな色の組み合わせはどう?と提案してくれます。
配色見本の本はジャンルに特化したものもたくさん出ているので、こういう基本の一冊を買った後に足していくと便利です。和色とかフランス、北欧、ガーリー、など。

さて!
次の記事からは具体例を出してそれぞれ記事書いて行きたいと思います。
それじゃ!