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ハロプロおたくの書き散らし雑記ブログ。

アットコスメは文学なのか

 一時期アットコスメで香水のレビューを読み漁るのにハマっていました。

香りって目で見たものや耳で聞いたものより記憶に残りやすいらしいんですよね。そのせいか、アットコスメのレビューを見ていても他のコスメよりその香水を使った時のエピソードを書かれている方が割合として多いように思います。

普通にコスメのレビューをするなら、アイシャドウだったら発色が良かった。粉飛びも少ない。ラメがとっても綺麗。など、コスメそのものの機能について書きますよね。

けど、香水だと香り(機能)そのものより、時としてそれをつけていた時のエピソードの方が強烈に残るようでエピソードの投稿がちらほらあるんですね。また、香りという受け取り方が人それぞれで形のないものを文章で言い表そうとするので尚更そうなるのかもしれません。

 

香りと記憶

 

香りが記憶に残りやすいっていうのは創作ネタだと鉄板だと思うので知ってる人も多いんじゃないですか。攻めが喫煙者のカップリングがあったとしてですよ。攻めが海外に行ってしまってしばらく会えていない。街ですれ違った人や同僚や、ふとした瞬間に攻めと同じタバコの匂いをかいで攻めを思い出す受け…みたいなエピソードあるあるですよね。

引用は避けますが、エタニティという傑作香水のレビューのリンクを置きます。このレビュー好きなんですよね…。

カルバン クライン / エタニティの口コミ(by lullypotさん) - @cosme(アットコスメ)

 

学生時代、映画グッズ販売のイベントでアルバイトしていた時。
10代後半~二十歳そこそこくらいの男子二人連れが来ました。
何気なくみたら、その片方が、びっくりするぐらいの超絶美少年で!
よく漫画・小説で見る美少女描写そのまんま、「小さい顔、しろいつるんとした肌、あかい唇、なっがいまつ毛(つけまでもしてるかと思ったよ)」な男子だったんですよ…。
こんな美少年、街あるいてていいの?今すぐ某J事務所に誰か連絡しろよぐらい。…てか某事務所系よりも美形だと思った。
彼氏にしたらこっちが劣等感だけど、眼福~状態。
しかもよくよく見ると、隣の男子は、今でいうア○ューズ系なイケメン。
背も高いし。

他のアルバイト女子も、店内みてたおばちゃんも、振り返る振り返る(笑)

めっちゃ目立つ二人組は、店内をあれこれ物色したあと、私のいるレジへ。
正面から近くで見ても、美少年、超絶すぎる美少年…とレジを打っている間、いきなり美少年がしゃべった。…あくまで隣のお友達に。

「あ。これ終わったら香水買いに行くけん。(売り場)あっち、あったやろ」
「…何かうと?」
「エタニティ」
「は?それ俺のやん」
「うん。でも俺も欲しくなったけん」
「なんやそれ。俺のつかえばいいやん?今もつけとろ」
「うん」

この際、どっちも顔に似合わない博多弁は良いとしましょう。
友達同士でおそろいの香りですかぁ~も、あえてスルーしましょう。

超絶美少年のお好みは”エタニティ”。

美少女じゃないところが、ポイント高い(当時、美少女は大勢使っていそうだし、女性用を男の子がつけるっていうのが妙にエロちっく)

以来、私の中にインプットされてしまい、エタニティと言えば、どうにもこうにもこの記憶がフラッシュバック。

その後「あの美少年と(隣のお友達とも)同じ香りか…ふっ」とか思わず笑ってしまいながらも、ちゃっかりと愛用させて頂きました。

あの子たち、今どんななってんだろ…。

情景が思い浮かぶようではありませんか。青春映画のワンシーンにだって出てきそうで。レビューに出てくる二人って一体どんな関係性なんだろう?って想像が掻き立てられる。しかも、女性もののエタニティをつけるような子。似合うんだろうなあ、とか。色々想像するのが楽しいわけです。

あ〜〜これだからレビュー読み漁るのは楽しいしやめられないんだなあ〜〜。普通に使い心地のレビューの中にこういう文章が混じっているのでつい探しちゃうんですよね。ちょっとした短編小説を読んだような気分になるんですよ。香水系は特にそうで、誰かの人生を垣間見るような文章だったり、ある情景をシャッターで切り取ったような文章だったり。

 

今日もネットパトロールが捗るなあ。